(出典:中選會)

4年に一度の台湾総統選がいよいよ2020年1月11日に行われます。
総統選は、台湾人にとって4年に一度の重要なイベントです。

自分の1票で社会が変わったと感じることができるため、台湾の若者たちの政治意識も高まりますし、
日本人には驚きだと思いますが、海外に在住していても、わざわざ選挙のために戻ってくる方も多いのです。
今回はこの台湾の選挙について、日本との違いなどご紹介させていただきますね。
投票日が近づいてくると、街は騒がしくなってきます。
あちこちで「請支持○号XXX!」(○番、XXXにご支持を!)など、選挙カーが大声で連呼していることがよくあります。
選挙イベントでは、支持者が何万人も集まって、爆竹や太鼓で派手な演出が行われます。
候補者が「ドンサン」(「当選」の台湾語)と叫んだら、支持者も「ドンサン」と大声で返します。
こういう時には、屋台もいっぱい出て、野外コンサートのようにすごく盛り上がって、台湾人の情熱をものすごく感じられると思います。
宣伝のために、候補者のアピールもすごいですよ。
バス広告やビルの壁面など、どこにでも候補者の顔が出ています。
(出典:中選會)
投票日の一ヶ月前に、正式的な政見發表會が副総統候補、または総統候補により実施されますので、その時に、ちゃんと候補者それぞれの政策を聞くと投票の参考になりますね。台湾の政党自体に、それぞれを表すイメージカラーがあります。
「民進黨」 | 緑 | ![]() |
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「國民黨」 | 青 | ![]() |
「親民黨」 | オレンジ | ![]() |
選挙する前のイベントなど、それぞれ支持する政党を代表するカラーの衣装を着て、イベントに参加して応援することは多いです。
ただ、投票日はトラブルを避けるために、各政党カラーの服を着ない方がいいでしょう。
中央選舉委員會によると、単純な台湾国旗柄の衣装はOKですが、服には候補者の名前、番号か政党のマークなど、誰かを支持していることがすぐ分かる衣装は着てはいけないそうです。
他にも投票所でやってはいけないこと
(出典:中選會)
- 危険なことをしてはいけない。(もちろん)
- 他人の投票に干渉したり、特定候補への投票を呼びかけたりする行為をしてはいけない。
- 自分の投票用紙を他人に見せたり、破ってはいけない。
- 自分の投票用紙を持ち帰ることはできない。
- 携帯、カメラなどを持ちこんではいけない。撮影してはいけない。
投票用紙について
台湾 | 候補者番号、写真、名前があらかじめ印字されています。 |
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日本 | 候補者氏名を書き込む欄があります。 |
日本では投票する際、候補者の名前を自分で書かなければならないけれど、 台湾では候補者の番号の上に、あらかじめ投票所の机に備え付けられている投票印鑑を押すだけなので簡単です。
(台湾では投票日前に、それぞれの候補者番号が抽選によって決まります。)
台湾の投票印鑑

投票印鑑以外で投票したら無効
個人の印鑑、サイン、拇印などは全部無効になってしまいますよ。または、一人以上の候補者を投票したら無効になりますが、不思議なのは、それをわかったうえで、わざわざそれをしに行く人がいることですね。

台湾の選挙文化、日本とはずいぶん違う点やおもしろい点があること、少し分かっていただけましたか?
台湾に何度も旅行されてる方でも、選挙についてはきっとご存じないことが多かったのではないでしょうか。

これからも「台湾あるあるコーナー」では、ぜひ知っていただきたいような面白い台湾文化も
少しずつ紹介させていただきますので、楽しみにしていてくださいね。
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